心にナイフをしのばせて
「心にナイフをしのばせて」のレビュー・感想

【この痛みはどうすればいいのだろうか!?】
『事実は、小説よりも奇なり!!』
一方は、愛する子供を亡くし悲惨な生活をしいられ、
一方は、少年法に守られ明るい未来を進む事が出来た。
40年前の少年犯罪を知って、実話だとは信じたくない気持ちです。
被害者家族の痛みが、私の心に刺さります。
被害者の母は飛び飛びの記憶しかなくて、その母を見守る家族も疲れきっている現実。
しかも加害者少年の行く末まで案じて・・・。
しかし、加害者側からの謝罪はないばかりか、加害者はしっかり地に足をつけていた。

【28年前の酒鬼薔薇、あるいは被害者一家の崩壊】
28年前の少年A事件と名高いサレジオ高校殺人事件
本書はその犯人少年が成人後 弁護士になっていたという衝撃の結末で
興味をひくが 実際は、この弁護士が取材拒否の姿勢のため
被害者一家のその後だけを煮詰める本である。
それにしても、きまりきった社会的成功を範とし、強烈な愛情を被害者にそそいでいた母が
弁護士に犯人がなり、家族もいるときいたときのショックは いかばかりか。
また、息子をなくしてからずと狂っていた母を無言...

【加害者と被害者】
少年が、同級生をナイフで刺し殺した事件を扱った本です。加害者は、少年院を出て、後、大学を出て、弁護士となり、社会復帰を果たす。被害者は命を奪われ、被害者家族は、それぞれ、心の傷を負い、人生を狂わせられる。加害者は、少年法で保護され、被害者は、そのまま、放置されるという対比が、考えさせれるものがあります。加害者の矯正を願わないわけではありませんが、この本に書いてある通り、加害者は、示談金も払わないままで、誠意も見せないとなると、何かが間違っていると感じざるを得ませんでした。加害者の矯正にかけて...

【恣意的な情報と誘導される正義】
犯罪被害者の家族に対してスポットをあて,綴られるその後歩んだ不幸といえる人生.
それと対比的に示される犯罪加害者の社会的成功.
描かれるドラマチックな物語.
一体著者は何がやりたかったのか?
示される情報は犯罪被害者側の方たちからの断片的で恣意的なものばかりであり,後の加害者は誠実さの欠片もない,ろくでもない弁護士として描写されている.
著者のもたらした物は,十分かどうかはさて置き,刑務所に入って罪を償った後に,正当な手段で弁護士になった加害者の社会的抹殺.
加...
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