心にナイフをしのばせて
「心にナイフをしのばせて」のレビュー・感想

【ナイフをしのばせていたのは】
少年Aではなく、被害者遺族の方だったんですね。 何とも言えない気持ちになった。 被害者の少年の妹さんがもし、この先少年Aに会うことになった時 「会うときは、自分の命をかける覚悟で会いたい」 と事件から35年経った今もそのような気持ちでいる事。 妹さんは現在結婚して愛する家族がいるのに 自分の命を少年Aとの決着の為に。殺された兄の為に。今はもう亡くなっている父親の為に。命を捨てても構わないと思うくらいの覚悟を少年Aに対して、あの事件に対して今もなお持っているということに、言葉が詰まった。

【偏向的なマスコミと同類】
まず被害者側からの視点が強すぎる為、事件性質や加害者少年の人間像が作られてしまっており、とても勿体無く感じさせられた。 マスコミが常套的に用いる偏向的な意図で作られた様な作品と謂う噂は、実際、読んでみて強く感じさせられた上、またどれだけ多くの読者が、冷静にこの本書を読み進め、少年法の必要性や被害者遺族の救済、加害者の贖罪に於ける支援体制、また國民一人一人の意識改革が必要で有ると謂う本質に気付く事が出来るのだろうかと考えさせられた。 また、読み進めていく上で残念に感じられた事は、著者が少年法の必...

【被害者の視点】
家族の一人が殺された。
一人の命を奪うことが被害者一家を奈落の底に突き落とす。
昨今、加害者の社会復帰、支援については少しずつ力を入れ始めている。
少年院での矯正教育、しょく罪教育、保護観察。
まだまだ精神的に大人になりきれていない少年の心を鍛えなおすのである。
しかし、被害者の支援にはあまり重きを置いていないように感じる。
国家予算を見ても、被害者への支援は少ない。
少年法により、少年は守られるのに、被害者は情報を入手する方法が
ほとん...

【重たい内容です。】
自分の無知をさらけ出しますが、この本を読むまでこの事件を知りませんでした。
そしてやはり事件による、家族の方の一生の傷を思うと言葉も出ません。
内容のほとんどは、事件後の家族の生活を追っています。
後半の少しに、犯人である少年Aと面談するが、彼は弁護士になって過去の事件も忘れ、示談金も払っておらず、最後の数ページで頭が真っ白になりました。
こんなことが許される法律とは・・・・。
自分がこの立場なら、正直許せないです。
本当に被害者の方々にはどう言ったら良いのか解ら...
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