谷川俊太郎質問箱
「谷川俊太郎質問箱」のレビュー・感想

【すっぽり受け止めてくれる安心感】
あまり過度な期待もせずに取り寄せたのですが
お気に入りの本になりました。
質問には理屈や理論で答えられないこともありますし
それに大人になると常識や凝り固まった考え方で
自分自身を縛ってしまってるところがあるのかもしれません。
ところが詩人の谷川俊太郎さんはことばを作り出す人だけあって
ありきたりのつまらない答えになりそうな質問にも
真面目に自分の言葉を選び丁寧に答えています。
そこには、こう答えるべき、というものではなく
感性で優しく包み込んでく...

【素敵な世界が広がっていました】
26歳の、ちなさん、お元気ですか?
私は、ちなさんの質問にいちばんはまってしまいました。
もちろん、その質問に対する谷川さんの答にも…。
事実を伝える書物においては事実の捻じ曲げは厳禁だと思いますが、この本は「故意」の世界と
いえるのではないでしょうか。
変ないい方になるかもしれませんが、「善意の故意」であって、悪意は見当たりません。
読者と谷川さんが楽しく作り上げた一冊だと思います。
時には思いも寄らない発想で回答されていたり、専門家に聞いてくれと言わんばか...

【質問力的観点からの、谷川俊太郎に対する「良い質問」と「悪い質問」】
ビジネススキルとしての「質問力」について調べていて、斎藤孝氏の質問力 ちくま文庫(さ-28-1) (ちくま文庫)に引用があったので手に取った。WEBサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」を元にした本だそうで、老若男女様々な人からの質問に谷川俊太郎が一問一答で答えていくというスタイル。ラジオの「こども電話相談室」をほうふつとさせる。
これを読むと「良い質問」と「悪い質問」というのがよくわかる。たとえば、
「ふつうの言葉と詩の言葉の違いは何か」という質問(34才女性)は、詩人の谷川に対する本質的な質問といえ...

【これが詩人の発想か!?】
詩人:谷川俊太郎氏(1931-)が「ほぼ日刊イトイ新聞」の一般読者や友人からの素朴な質問にさらりと答えた質疑応答集。
本書のやりとりを見ていると、教師でも学者でも政治家でもなく「なるほど、これが詩人か!」、と感覚的に納得します。
肩の力が抜けつつも深みのある返答に目を通しているうちに、こちらも徐々に気が楽になっていくのを感じます。まさに、言葉の力ですね。
と同時に、自分も少しずつ年を取っているのかな?とも実感してしまいます。
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